2026/07/23
当社は、DXを一部の担当者だけが進める取組とは位置付けません。製造、品質管理、営業及び管理の各担当者が、自らの業務で発生するデータの意味を理解し、業務改善に活用できることを目指します。
全従業員を対象として、情報セキュリティ、個人情報の取扱い、正確なデータ入力の必要性及び不審な電子メールへの対応に関する教育を年1回以上実施します。
DX推進チームの構成員及び各業務でデジタルツールを利用する従業員については、kintone、表計算、データ集計、可視化及び業務改善の基礎を習得するための教育を年1回以上実施します。
製造及び品質管理の担当者については、製造条件、検査結果及び不良情報を正確に記録し、品質の傾向を読み取るための教育を行います。
営業、EC及びOEMの担当者については、顧客情報、購買情報及び案件情報を整理し、商品提案や需要予測に活用するための教育を行います。
また、熟練者が保有する製造上の判断基準や注意点を、作業手順書、画像、動画及び品質記録として残します。熟練者の経験とデータを結び付けることで、技術の継承と若手従業員の早期育成を進めます。
社内で確保することが難しいシステム、データ連携及び情報セキュリティ等の専門知識については、外部専門事業者や外部研修を活用します。
当社は、現在利用しているkintoneを基盤とする社内管理システムを、DX戦略を実行するための中心的な情報基盤として位置付けます。
第一に、kintone上で管理している業務、表計算ファイルで管理している業務、紙帳票で管理している業務及びECの顧客管理システムで管理している業務を整理します。重複入力、転記、属人的な管理及び情報の分断が生じている業務を明らかにします。
第二に、製品品質、包装、表示・印字及び数量・組合せに関する不良情報を、商品、製造日、製造ロット、工程及び原因と関連付けて記録できるよう、kintone上の入力項目と運用ルールを整備します。
第三に、商品、原材料、包装資材、取引先、製造ロット及び納期などの基礎情報を統一します。同一の商品や取引先について、複数の名称やコードが使用される状態を減らします。
第四に、ECの顧客管理システムとkintoneを基盤とする社内管理システムは、現時点では連携していないため、必要なデータ項目と利用目的を整理します。
当面は、商品別売上、購入時期、購入頻度及び顧客区分など、商品開発と生産計画に必要な集計データを定期的に取り込む方法を整備します。将来的な自動連携については、作業削減効果、導入費用、運用負担及び情報セキュリティを評価した上で判断します。
第五に、新たな機能やシステムを導入する場合は、既存のkintoneとの連携可能性、操作性、費用、拡張性、保守体制及び情報セキュリティを総合的に評価します。既存システムで対応可能な場合は、既存システムの改善を優先します。
第六に、利用者ごとのアクセス権限、パスワード管理、多要素認証、データのバックアップ、端末管理、ソフトウェアの更新及び事故発生時の連絡体制を整備します。
システム投資については、導入すること自体を目的とせず、品質向上、安定供給、作業削減及びデータ活用への効果を確認した上で実施します。
当社は、品質向上及び安定供給を中心として、DX戦略による成果と計画の進捗を継続的に確認します。
| 指標 | 測定内容 | 2029年6月期目標 |
|---|---|---|
| 包装・表示工程の不良率 | 包装数量に対する包装不良及び表示・印字不良の件数を測定します。 | 2027年6月期の基準値から15%削減します。 |
| 品質起因の手直し時間 | 再包装、再検査、ラベル貼り直し、選別及び作り直しに要した時間を測定します。 | 2027年6月期の基準値から15%削減します。 |
| 品質に関する返品・苦情件数 | 製品品質、包装、表示、数量及び組合せの不良を原因とする返品・苦情件数を測定します。 | 2027年6月期の基準値から10%削減します。 |
| 重大な表示・ラベル誤りの 社外流出件数 |
賞味期限、ロット、商品、原材料又はアレルゲン等の重大な表示誤りが出荷後に判明した件数を測定します。 | 年間0件を維持します。 |
| 安定供給に関する納期遅延件数 | 品質不良、原材料・包装資材の不足、生産計画の不整合又は在庫情報の不整合を原因とする納期遅延件数を測定します。 | 2027年6月期の基準値から10%削減します。 |
| 品質記録のデジタル化率 | 対象とする品質記録のうち、kintone上で検索及び集計が可能な状態で記録された割合を測定します。 | 90%以上とします。 |
| 製造ロットの追跡可能率 | 原材料、製造、検査及び出荷情報を製造ロット単位で確認できる主要商品の割合を測定します。 | 主要商品について100%とします。 |
不良については、次の四区分に分類して記録します。
| 不良区分 | 主な内容 |
|---|---|
| 製品品質不良 | 焼きむら、揚げむら、割れ、欠け、食感、味付け、重量及び異物等に関する不良 |
| 包装不良 | 密封不良、フィルムの噛み込み、袋の破損、トレーのずれ及び包装状態に関する不良 |
| 表示・印字不良 | 賞味期限、ロット番号、商品ラベル、原材料、アレルゲン及びラベル貼付状態に関する不良 |
| 数量・組合せ不良 | 内容数量、商品違い、詰合せ内容及び出荷内容に関する不良 |
不良の原因については、設備設定、原材料、包装資材、作業手順、確認漏れ及び原因調査中などの区分を別途設定し、再発防止に活用します。